なぜ「複数社一括査定」だと売却に失敗することがあるのか?

1. 一括査定サイトを運営している会社の90%以上は不動産免許を持っていません

一括査定サイトの構造は運営者が査定希望者の情報を集め、その情報を提携している2社~6社くらいの不動産会社に流します。情報をもらった不動産会社は1件あたり1万円~2万円の紹介料を一括査定サイトに支払います。そのため、査定一括サイトは1件の情報を獲得すると10万円くらいの利益が上がります。この仕組みから、一括査定サイト運営者は、査定希望の情報を不動産会社に流して仕事は完了です。その後、「その不動産がどんな査定価格がでるのか?」「いくらで売れるのか?」「本当に売れるのか?」などは全く関係ありません。情報を流した不動産屋がどんな対応するのかも全く関係ないのです。 査定情報を不動産会社に流しただけで利益が入る仕組みだからです。

しかし、不動産を売る人は不動産を売って、お金が入ってきてそこで初めて売却に関して完了する事になるため、一括査定運営会社は全く責任がなくなるのです。

2. 不動産の査定価格はあくまで予想価格です。実際に手元に残る金額ではありません

他の業界でも一括査定サイトは多くあります。「引っ越し業者」「バイクの売却」などがありますが、不動産査定と一番異なるのは「その査定金額を最終的に出すのはその査定した業者ではない」という事です。不動産会社は仲介の場合、価格査定をした後、売り主が了承したらその価格で一般市場に売りに出します。そこで売れなくても全く痛手がありません。最終的にお金を出すのは家を建てる方など、一般市場の方になるからです。他の業者は査定したらその金額で仕事を請け負わなければなりません。引っ越し業者などは査定した金額で作業を遂行しなければならないため、査定金額を出すのに必死です。不動産仲介の場合、よくある手段として、最初の査定金額を通常よりも高く査定をして「(媒介契約)売る権利」を得ます。そして、相場より高いため、売れることはなく、数ヵ月経って「売れないので安くしましょう」といってくるのです。

3. しつこい営業をされたり個人情報が多数の業者に出回り漏えいされる可能性が大きくなる

サイト運営者から査定希望の不動産情報が入ってきた不動産会社は、複数社同時に情報が入るため、我先にと査定希望者と連絡を取るようにします。酷い時は家に突然訪問したり、査定する物件に勝手に入ったりする事もあります。そして、複数社が査定をしたら「(媒介契約)売る権利」を得るため、売れもしない高額な査定金額を言い合うのです。